石巻競馬関連資料集
 └新聞記事:昭和24年(1949年)

「第二回の石巻競馬」(『石卷新聞』1月13日)

昨年十月末おこなわれた第一回縣營石巻競馬に次ぐ第二回目開催の準備が縣および市の間に進められる、縣では第二回石巻競馬をこの五月に開催したい意向でこの旨桃牡地方事務所を通じ石巻市へ申入れたが、市でもこのため特別委員會を設け、市、競馬協會、商工會議所など關係方面から七名程度の委員をあげきたる二十五日第一回委員會を開催、市の準備態勢をととのえたのち二十七日縣當局係官の來石をまち具體的懇談をおこのう豫定である
 なお第一回競馬の結果問題となつた馬場修理には約三十万円がかかる見込でありこの負擔方法また五月ともなれば農繁期にもあたり時期的に好ましくないのではないかという懸念もあり
これらの點につき市の特別委で檢討するが第二回から交渉は縣と市との間におこなわれ従來の石巻競馬協會はその後細部の點につき市との間に交渉する

「石巻競馬の準備 特別委員八名」(『石卷新聞』1月22日)

石巻市ではきたる五月と豫定されている縣營第二回石巻競馬開催につきこのほど特別委員會を設け、各關係方面から八名の委員をあげ二十五日午後一時から第一回の顔合わせをおこない市としての具體策を樹てた上二十七日縣との懇談會に臨む、委員は左の八氏
 △本間儀兵衛(市會議長)武藤光雄(同副議長)吉村忠藏(商工會議所會頭)稻井三治(市會産業委員長)志摩純一郎(同副委員長)西村貞晴(市議)龜山六三郎(石巻競馬協會長)畠山勝雄(同幹部)

「第二回石巻競馬 縣と交渉」(『石卷新聞』1月27日)

五月と豫定される縣營第二回石巻競馬の開催につき石巻市では二十五日午後一時から既報の特別委員會を開催協議した結果、開催に要する經費、收入の割り振り等細部につき縣當局と交渉の要あることを確認交渉委員を擧げ二十七日開かれる縣との會談にのぞむこととした

「第二回石巻競馬 更に交渉繼續」(『石卷新聞』1月29日)

縣營第二回石巻競馬開催に關する縣市懇談會は二十七日午後石巻市役所で開かれ、開催の具体的準備につき協議したが收入面の割り振り、市と競馬協會との關係等の點でまだ確然とした數字的資料ないため結論に達せず結局なるべく早急に市で豫算化をいそぎこの資料を携行して上仙縣と再度交渉の上細部を決定することとなり散會した

「賞金も増額 縣営競馬計画決る」(『河北新報』1月30日)

宮城縣営競馬第二年度の計画がきまつた、本年第一回競馬は四月三日から仙台六日間、石巻四日間を皮切りに毎年四回実施の予定でこれによる賣上益金三千万円(昨年益金三百万円)を当込み、これを行うには現在の競馬場施設が弱体なので縣では五十万円の予算を計上、騎手控室、コーナー審判所の設置、走路木柵の充実をはかるほか賞金は仙台競馬三十万円、石巻競馬二十八万円に増額前人氣をあふることになつた、なお現在七十名にのぼる登録ずみ騎手に対して二月はじめ講習会を行い公営競馬の心構えをふき込む計画をすすめる一方、出場馬の訓練も開始した

「春競馬開催の見透し 馬場施設貸借問題も解決」(『石卷新聞』4月3日)

五月と豫定される第二回縣營石巻競馬の開催は既報のとおり馬場施設の貸借問題で行き悩みをみせていたが、一日午後一時から石巻市役所で開かれた競馬委員會で漸く開催の見透しがついた
 石巻競馬協會ではこの委員會席上で「土地を市に貸してもいい價格は縣の決定による」と申出たものでこれによりいままで行き悩みをみせていた石巻競馬もにわかに好轉、市および桃牡地方事務所でそれぞれ具体的準備にとりかかつた
なお桃牡地方事務所では昨年の第一回のにがい經驗に鑑みことしは出場馬は早めに申出るよ要望している

「仙台競馬に出場」
縣營仙台競馬は三日から開かれるが、桃生牡鹿地方事務所では管内各町村からの出場希望馬中から能力その他につき厳選の上五頭を地方事務所長の推せん馬として同競馬に出場させる

「石巻競馬は五月 五年間の契約」(『石卷新聞』4月5日)

形勢好轉をみせた縣營石巻競馬の開催は一、二の競馬委員會でいよいよ本決りとなつた、開催は五月の豫定、石巻競馬協會は石巻市に對し五年間(昭和二十九年まで)貸し市でさらに縣に貸すもので賃借料は一回につき四万円年四回で十六万円と決つたが、市では五月開催まで馬場施設改善その他細部につき目下豫算編成中であり、六日の出縣で細部の決定をみる運びであるなお馬場施設改善費には縣の助成金もあて込まれておりこれも六日決定をみるはず

「石巻市議會」(『石卷新聞』4月9日)

協議會は九日午後一時招集され、競馬場經營につき協議する

「競馬の覺書を交換 開催は縣と市で直接交渉」(『石卷新聞』4月9日)

石巻競馬協會側の馬場施設貸與承諾により好轉した縣營石巻競馬開催については、七日石巻市から三浦助役ほか關係者が出縣畜産課と打合せの結果、左の覺書を交換して開催は本決りとなつた
◇一、石巻市は縣營競馬開催につき全面的に協力する
 一、競馬法による必要施設は石巻市の負擔において完備する
 一、市の負擔において常時競馬を開催し得るよう市が維持管理する
 一、縣は競馬開催毎に一回四万円を市に支拂う
 一、競馬開催期間中開催のための破損修理は縣の負擔で實施
 一、馬場修理、事務所新築等に要する經費約百万円の負擔割合は縣七割、市三割とする
 一、右は確認の日から五カ年間有効とする (以上)
◇これによれば今後は縣と石巻市との直接交渉となり協會は市に施設を貸し市がさらに縣へ貸して開催されるもので、開催期日は大体五月中旬と豫定されている

「石巻市議會」(『石卷新聞』4月10日)

協議會は九日午後一時招集、縣營石巻競馬開催につき縣、市に取り交した覺書(既報)の線を承認した、よつて市ではただちに豫算化し四月の定例市議會に提案する

「石巻春競馬 來月中旬開催 馬場補強突貫工事」(『石卷日日新聞』4月10日)

 石巻の春競馬は何日か?地方競馬フアンが擧ってその開催の日を待ちこがれていたが、市及び競馬協會ではかねて縣當局と折衝中一昨日の打合せにおいて縣と市の間の競馬場經營に關する協定成立し今後は市の負擔によつて常時開催それに對し縣が開催一回毎に金四萬圓宛を交付すること、現在の馬場その他の設備が未だ不完全のため取り敢えず百万圓を以て補修工事を實施、この支出は縣七十万圓市三十万圓を負擔すること、この協定は向う五ケ年有効と決定、そこで市では昨日協議會を開き馬場補強工事に關する土木課案を檢討決定したがそれによると主なる工事は馬場區界の埒柵建設、裝鞍所設置、走路の土盛り(粘土馬車二千台)事務所移轉、拂戻所を二倍に擴張、審判所の擴大、入場劵賣場の新設、招待席、一般スタンドの設置等にしてこれを直ちに着工遲くも來月十日前に完成すべく突貫工事で行く。斯くて補強面目一新の上競馬會は五月十一日から六日間日和山祭典を中にはさんで盛大に幕をあける予定であると

「競馬場の修理 五月十日ころ完成」(『石卷新聞』4月13日)

石巻市では十二日から雲雀野海岸競馬場の施設整備修理工事に着手、突貫工事で五月十日ごろまでに完成、同十二、三日ごと五日間と豫定される縣營石巻競馬開催に間に合わせる、これに伴う豫算百四十四万二千円は九日の市會協議會で承認を得たが歳出には馬場修築整備費百万円ほか貸借料手當など歳入には縣補助七十万のほか一回一万人とみて八万円年四回で三十二万円の入場税があて込まれている

「石巻春競馬」(『石卷新聞』4月22日)

待望の縣營第二回春競馬はいよいよ五月十二日から五日間ヒバリ野競馬場で催されることに決定した

「石巻競馬後援會 きよう準備會」(『石卷新聞』4月26日)

石巻市では二十六日午後一時から市役所で縣營石巻競馬後援會設立準備會を開く、きたる五月十二日から五日間開かれることに正式決定した縣營石巻競馬の進行に円滑を期するため市、地方事務所、競馬協會、商工會議所など競馬關係者をもつて組織しようというもの

「石巻競馬後援會 卅日に設立総會」(『石卷新聞』4月27日)

石巻競馬を後援し市産業の發展と明朗競馬の實現をはかるための縣營石巻競馬後援會設立準備會は二十六日午後一時から市役所で開かれ、市、協會、縣等競馬關係者出席して會則役員等につき協議した、三十日午後一時から設立総會を市議事堂で開くが、この後援會は事業として
 (一)縣營石巻競馬の宣傳觀客誘致(二)縣營競馬の宿舎、廐舎、飼料のあつ旋(三)その他
を實施する

「競馬後援會」(『石卷日日新聞』4月27日)

本年度第一回の石巻競馬は愈々來る五月十二日から五日間はなばなしく開催されるが市では後援會を設立全市を擧げて二十六日午後一時から市議事堂で設立準備會を開き後援會設立の具体案を練つた

「競馬場の整備 來月五日に完成」(『石卷新聞』4月29日)

石巻市では五月十二日からの縣營石巻競馬(五日間)開催を前に目下ヒバリ野の馬場施設整備工事をいそいでいるが五日までに完成の見込みで、三、四の兩日縣から直江經濟部長が來石視察する、なお開催前ポスター、ビラ等による宣傳のほか後援會の協力を得てトラツク隊行進その他で觀客誘致につとめる豫定

「農馬も出塲 競走 石巻競馬新計劃」(『石卷日日新聞』4月29日)

 縣營石巻競馬は既報の通り來五月十二、十三、十四、十五、十六日の五日間盛大に擧行されることになつたが今度の番組で特に異彩をはなつのは
△概定番組中に桃生、牡鹿、石巻地方農馬のレースを新たにもうける
△速駈足各々二レースを行う
農馬はノーハンデーの翌日普通のレースをやる
△特に農馬レースの場合には一レースに十二頭以上の町村對抗をやる
等で桃生牡鹿地方事務所では明け四才以上の馬は馬籍謄本を添え三十日まで申込むよう望んでいる、なお出場馬には規定によって手當がある

「三歳馬のレース 第二回石巻競馬」(『石卷新聞』7月9日)

本年第二回の縣營石巻競馬は既報のとおりきたる八月七日の川開きを中心に前後六日間開催されるが、縣では今回の競馬から三歳新馬(従來四歳以上)の出走を認めることゝなり、速歩、駈歩別に距離を短縮して三歳馬だけのレースを編成する豫定なので、桃生牡鹿地方事務所でも管内町村から多數の出場馬を望んでいる、資格は桃牡管内で現に農耕用として飼育しているものに限る、なお四歳以上については十二日の縣市打合せで決定する

「第二回石巻競馬 期日は豫定通り」(『石卷新聞』7月14日)

六日間開かれるに決定した縣營第二回石巻競馬につき十二日縣競馬所長ほか關係官が來石、地元關係者と協議の結果、日取りを豫定どおり六日間と確定、今回のレースには六頭以上の連勝式を多くすると方針を決定したなお市では第二回競馬から專屬従業員約百五十名をやとい入れ馬劵の發賣拂戻し等にあてる

「第二回石巻競馬 開催の細目決定」(『石卷新聞』7月27日)

第二回縣營石巻競馬の開催に關する細部は二十五日の關係者會議で左のとおり決定した
 △馬体檢査 七月三十日渡波、女川、稻井、二俣、飯野川、大川、橋浦の順、同三十一日蛇田、赤井、矢本、小野、大鹽、廣淵、北の順、八月一日須江、前谷地、中津山、大谷地、鹿又△地方對抗レース参加資格(一)本年五月施行の縣營第一回石巻競馬地方對抗レース参加馬のうち平鞍および優勝レースの一着馬を除く(二)古馬、新馬、三才馬混合(前回の参加馬)△出走申込は市町村役場畜産係へ馬体檢査前日まで行う△手數料馬登録料百円、馬主登録料五〇円、出走申込料五〇円、傳貧檢査料五〇円△手當支給額、出場手當七百円(市内)千五百円(市外)その他各補助

「馬体檢査」(『石卷日日新聞』7月29日)

川開き前後行はれる縣營第二回石巻競馬の町村對抗レースに出場する馬体の檢査は左の通り行はれる
▲三十日渡波九時、女川十時半、稻井十二時、二俣十三時半、飯野川十四時、大川十五時半、橋浦17時
▲三十一日蛇田九時、赤井十時、矢本十一時、小野十二時半、大塩十四時、廣淵十五時、北十六時
▲一日須江九時、前谷地十時半、中津山十二時半、大谷地十四時、鹿又十五時
なお殘馬があつたときは八月二日三日の石巻競馬場における一般馬の檢査を行う、つぎに町村對抗レースの出場資格馬は
一、五月の第一回参加馬で平鞍及び優勝レースの一着を除くもの
二、古馬(前回の對抗レース参加馬)新馬、三才馬混合となつている


「縣外駿足も 出塲 石巻競馬始まる」(『石卷日日新聞』8月3日)

 石巻夏競馬はいよいよ明四日より開幕されるが地方一般フアンの呼びもの各町村對抗レースの出馬數は二日現在、▼速歩 ◎第一日目鹿又一一頭、中津山六頭◎第二日目大谷地七頭、前谷地四頭、須江二頭、北一頭◎第三日目蛇田四頭、赤井一頭、矢本二頭、小野三頭、廣淵四頭
▼駈歩 ◎第一日目鹿又六頭、中津山二頭、◎第二日目大谷地五頭、前谷地三頭◎第三日目蛇田一頭、矢本一頭、野蒜一頭、小野三頭、廣淵一頭
當日までにはまだ増える見込なので地元の桃生牡鹿地方だけで百頭から百十頭位、それに縣内各地と縣外からも八十頭内外が出るので全頭數は最小限度百八十頭は下らない見通しである。しかも縣外からはこれまでの福島だけでなく、山形から六頭、青森から三頭、新潟から七頭、岩手から九頭と計二十五頭も出馬することは今迄にないことで石巻競馬も漸く人氣が出てきたものと關係者は大喜び

「好天競馬賑う」(『石卷日日新聞』8月5日)

 初日の昨四日は晴天に惠まれ出場馬縣内縣外百五十頭賞金九十万圓の前ぶれが人氣を呼び、場内の觀集をして最終レース迄熱狂昂奮させ近在からの人出も相當多數あつた

「盛況の石巻競馬」(『石卷新聞』8月6日)

第二回縣營石巻競馬は四日開始初日は第八回連勝で五百六十円第十回連勝三百九十四円などの穴でいきなり人氣をよび二日目の五日は郡部の舊盆もあつて人出は二千人くらいだつたが好レース續出、きようの第三日目は川開きの前日でもあり他地方からの觀客で盛況が予想される、なお今回の石巻競馬は出場馬數の多いのでは縣營始まつて以來といわれ初日、第三回二十七頭、第二回第四回二十四頭などスタートラインに二重にならび發馬するなどの珍風景もみられた

「學生のアルバイト 女學生も進出」(『石卷新聞』8月9日)

最近の學生アルバイトの姿−石巻公共安定所紹介による石巻高校生徒十名は期間七月二十日から一カ月を桃生郡矢本町日本乾留株式會社コーライト製造工員として働らきまた女生徒九十八名が競馬場窓口受付係(市役所)二名が市内觀慶丸店員として一カ月また五名が勸銀の寶クジ賣出しに一役買つているこのほか七日の川開き當日だけ二食付二百円の日當で市内喫茶飲食店に八名ぐらいつとめることになつているという、なお女生徒のうち七割までは石巻家政高女生で昨年に比較して漸増の傾向を示している一方將來への基盤として生きた社會實習に飛び込んでいる高校三年の生徒たちがいる、この中男子は機械ラジオ技術見習その他二十名、女生徒三十八名は事務計算、洋裁見習としてそれぞれ市内の會社衣服製縫所市役所などに進出している

「思わしくない 馬劵の賣あげ」(『石卷新聞』8月9日)

いま開催中の縣營第二回石巻競馬も主催者側の意氣込みに反してかんばしからぬ馬劵賣り上げ成績初日(四日)の四十万円を頭に第二日目三十万円、第三日目二十万円と漸次下廻つてきているが、主催者側ではこれは舊盆で郡部からの出足が減つたためとし、また四日目からはもりかえすものとみてソロバンをはじいている

「四日目の觀衆四千」(『石卷新聞』8月9日)

縣營石巻競馬第四日目の八日は川開の直後だけに觀衆約四千とにぎわい、後半レース決勝には知事賞、市長、會議所會頭、競馬會長の各副賞も贈られるなどいよいよ本競馬のクライマツクスに入つた

「競馬場でウマにけらる 生命に別條なし」(『石卷新聞』8月11日)

十日午後一時半ごろ石巻競馬最終日第四レースを見物中の蛇田村學校前山口助夫(一〇)君−蛇田小三年−は柵から乘り出し過ぎたため馬に胸部をけられ日赤病院出張救護班の手當を受けたが全治二週間くらいの見込

「石巻競馬終了 市に管理一任計畫」(『石卷新聞』8月11日)

第二回縣營石巻競馬は十日をもつて終了したが、この石巻競馬場を市の管理下におく計畫が進められている同競馬場(ヒバリ野)は現在市が石巻競馬會から借入れこれをさらに縣に貸しているものだが、いま關係者間に進められている計畫は縣が馬場施設一切を競馬會から買収管理を市に一任するというもので、九日も來石の佐々木知事、木村畜産課長らと地元關係者間に話が進められた買収價格は約百四十万円位とみられているが、市の管理となれば現在のような事務上の煩雑が解消される

「最後に大穴續出 馬劵賣上三百万圓」(『石卷新聞』8月12日)

さる四日からはじまつた第二回縣營石巻競馬は十日でその幕をとじたが十日最終日は第六レース連勝一千十一円をはじめ第十レース連九百六円、第五レース單六百六十七円などの大穴が續出した、なお六日間の馬劵賣り上げ總額は約三百万円である

「(見出しなし)」(『石卷日日新聞』8月12日)

 石巻夏競馬の成績は期待外れに終つたという。これも時期の關係を無視した事に一因がある。矢張り秋天高く馬肥ゆるの候を考ふべきでないか。

「馬劵賣り上げ不振」(『石卷日日新聞』8月12日)

 去る四日より始まつた石巻競馬は十日終了したが今回の成績は案外振わず、縣の目算一日九十万圓の馬劵賣上予想もはるかに及ばず一日五十万圓平均の計三百万圓程度であつたと

「騎手試驗」(『石卷新聞』8月13日)

縣營第二回の石巻競馬は十日終了したが、こんご行われる石巻競馬に騎手として出場したい者に對しては騎手試驗が行われる、受驗希望は八月十六日まで桃生牡鹿地方事務所經濟課へ申込むこと、資格は十六歳以上の男子で身体、學力、人物および騎乘技術につき八月中に試驗を行う

「競馬も豫想外れ 各方面から反省要望」(『石卷新聞』8月17日)

さる四日から十日まで川開き當日を除き六日間開催された第二回縣營石巻競馬は既報のとおり馬劵賣り上げ成績も意外な不振のうちに終つたが、いま地元各競馬關係者間にはこの不振の原因につき反省が行われている、
 六日間の馬劵賣り上げ額は約三百五十万円、これに對し賞金副賞など九十万円をはじめ人件費、宣傳費そのた諸經費を差引くと縣の純收入ははトテモの程度とあり、縣の賣上見込額四百五十万円との間に約百万円の開きがあるだけに反省≠熕[刻ならざるを得ないわけだ
いま不振の最大原因とされているのは開催期日の問題で、川開きを挟み、舊盆に當つた今回の期日が開催者側の見込とは反しかえつて惡い結果となつたとの聲もある、ともかく目下競馬場の市管理の説もありこんご石巻競馬の振興對策に意を用いるのもけっしてムダにあらず−と關係者間でよりより第三回への對策を早くも練つている

「騎手試驗」(『石卷新聞』8月20日)

昭和二十四年度縣騎手試驗は三十一日午前九時から桃生牡鹿地方事務所で行われるが受驗希望者は履歴書、身元證明書、戸籍抄本、寫眞二枚を携行のこと、試驗は人物、身体、筆記各科目にわたり行うがこれでパスしたものは縣下各競馬への出場資格を得る

「竸馬塲全滅か 高潮の被害甚大」(『石卷日日新聞』9月2日)

 石巻競馬場が市内馬匹關係有志によつて、門脇雲雀野海岸に敷地を選定された當時、仝地區は土質の状況及び海水侵入の危險あるをもつて、識者方面から反對の意見があつたが、それが今次台風の襲來により果然事實となつて現われるに至つた。即ち昨一日の高潮が雲雀野海岸砂原一帶に押し寄せ危く堤防を越水するばかりとなつたため、競馬場も湛水し、それに波に運ばれた砂が、馬場走路を全部埋めつくした模様である。もつともこれは海水が退かなければ判明しないことだが、もし走路が砂で埋まつたとすれば、これが復舊にまたまた巨額の工費を要するは勿論にして、來月中旬の秋競馬を前に、縣市當局が仝馬場の善後措置をどうするか、恐らく重大難關に逢着するものと觀測するに至つた

「市内の台風被害きん少 水防指揮系統の確立が問題」(『石卷新聞』9月4日)

一夜明けてみれば案外に被害は少なかつたとはいえ、今回のキテイ台風は、やさしいその名にそむいて相當市民のキモを冷やし去つた、
(中略)
◇競馬場(ヒバリ野)海岸側走路約八百メートルが高さ三〇センチに埋沒、柵は損約二〇メートル、その他便所、塀の倒かい

(しほさゐ)(『石卷日日新聞』9月4日)

▼高潮襲來の際後町釜方面の農家や住民達が大擧してしんけん涙ぐましいほどの警戒に努力したことは非常な賞讃の的となつている。▼釜區及南地一帶の耕地に對する潮水のはんらんは過去の歴史に徴すればおよそ十年に一度位ゐの割合で繰り返されて來たがしかしこれも防潮堤防をもつと頑丈に規模を擴張すればさらに安全感を増すであろうといわれ、これは失業對策からも何んとか政府事業として採り上げを要求して欲しいものだと後町の有志が熱望している▼そこで哀れを止めたのは堤外地にある竸馬塲の惨状だ。荷馬車何千台かの赤土を運んでやつと造り上げた馬場が一瞬にしてもとの砂漠と化した模様でその復舊をどうするか。やつと賣る出した石巻競馬場の今後が甚だ心細くなつて來たと、これも南ち住民間の話題である

「今秋には東北ダービー 石巻競馬二回開催計劃」(『石卷日日新聞』9月16日)

 天高く馬肥ゆる秋ー石巻の秋競馬は縣の予定では來る十月十二三日頃から五日間と決めてそろそろ準備を開始したが、そこで氣遣はれた雲雀野馬場の過般襲來したキテイ台風による被害跡はどうか。それについては當時市及び縣でも非常に心配して實地調査を行つたところ、暴風のため建物の二三ケ所破損を受け馬場周圍のうち海岸添えの走路が、高潮によつて砂を被つたがその後馬場一帶の溜水もすつかり干上り、置砂の部分取り拂いも一週間位いで全部完了する見込みだという。縣では來る競馬會期前終理工事を施すことになつているがなお今秋は十月競馬に次いで十一月には東北ダービー開催の計畫を考慮中にして、これは東北各縣から撰り抜きの駿足を参加せしめるもので國營競馬と同様の壮觀を見るであらうと今から期待されている

「石巻の秋競馬 三十日から四日間」(『石卷新聞』9月20日)

肥馬の候≠ノちなんでの縣營第三回石巻秋競馬はきたる九月三十日、十月一、二、三日の四日間開催されることとなつたがこれにつき十七日縣から係官來石、地元と打合わせの結果今回のキテイ台風で埋沒したヒバリノ競馬場走路をとりいそぎ修理し開催時までに間に合わせることとなつた、なお十九日午後一時からもこれにつき市役所で具体的打合わせが行われたが、ちようどこの期間中他の各地とも競馬は行われず石巻競馬の獨だん場なので盛況が見込まれている

「競馬場修理工事」(『石卷新聞』9月22日)

縣營第三回の石巻秋競馬は既報のとおり九月三十日、十月一、二、三日の四日間開かれることゝなつたが、さきのキテイ台風により同競馬場海岸側走路約四百メートルが埋沒したので、市では二十二日からこの排砂工事に着手開催期日までに間に合わせる

「月末から 秋竸馬 四日間擧行決定」(『石卷日日新聞』9月23日)

 縣營秋の石巻競馬は時期を早めて來る九月三十日より四日間擧行と決定、キテイ台風で走路に押上げられた砂の除去作業も二十二日着手當日までに改修する予定である。出馬資格は縣の登録を受けた三才以上十五才以下の馬、二十七日まで桃牡地方事務所經濟課畜産係へ申込むこと、また奬勵金は駈歩縣外二千五百圓、市内八百圓、桃牡兩郡内千圓、其他の地域千五百圓、速歩縣外二千圓、市内五百圓、桃牡兩郡内七百圓、其他の地域千二百圓の出場手當の外、負馬手當、飼料、輸送補助や一着、千五百圓、二着千圓、三着五百圓の騎乘奬勵金があり、重量には三才馬(駈歩五二キロ、速歩六〇キロ)四才馬(同五五キロ、同六五キロ)五才馬(同五八キロ、同六八キロ)六才以上馬(同五九キロ、同七〇キロ)の規定がある、また駈歩の場合牝は一キロ減、速歩の場合牡は一キロ増である、なお馬体檢査は二十八日行う

「フタをあけねば 今度の競馬豫想」(『石卷新聞』9月25日)

採算とれるか石巻秋競馬−縣營第三回の石巻秋競馬は九月三十日、十月一、二、三の四日間開催されることゝ決定、石巻市ではいま同競馬場走路四百メートルの掛砂工事を實施中であるが、第二回では八月七日の川開きを中心に六日間開催、豫想に反して芳しからぬ收入成績となつたので主催者側では今回は相當愼重さをみせてはいるものゝちようど稻刈りどきではあり附近農村からの出足は大して期待できぬという聲もあり、勝負も一か八かの競馬だけに主催者側でも『フタを明けねば−』と案じている

「石巻の秋競馬 開催要綱決る」(『石卷新聞』9月27日)

新秋の雲雀野海岸に展開される縣營第三回石巻競馬の開催要綱が左のとおり決定した
△開催期日 九月三十日、十月一日、二日、三日それぞれ午前十時發馬△出走申込 九月二十七日まで桃牡地方事務所へ
△馬体檢査および能力檢査 二十八日午前九時−午後三時(石巻競馬場で)△奬勵金−出場手當、負馬手當、飼料補助、輸送補助、駿乘奬勵金等なお騎乘奬勵金は第一位千五百円、第二位千円、第三位五百円

「今日から競馬 甲馬級のレース」(『石卷新聞』9月30日)

縣營第三回の石巻秋競馬はきようから四日間開催される、今回の石巻競馬にみる特色は、現在他地で競馬が行われていないためか出場申込數が極めて多く、主催者側では申込約百三十頭のうちから嚴選して八十頭を決定したので、レースはいずれも甲馬級で見ごたえのあるものばかりと期待されている、なお賞金は計四十万円、出場申込のうちには遠く新潟、山形福島からの申込もあるが、天候の見とおしも上乘の競馬日和ではあり、これで觀客さえあつまれば−と主催者側では今回の石巻秋競馬の内容充實を語つている

「優秀馬揃い 秋競馬賑う」(『石卷日日新聞』10月2日)

 石巻競馬は秋色漸く濃やかな雲雀野馬場において月末三十日から開始今明を以て終了するが、今回は縣内外より優秀馬の出場多く競走毎にこれまでにない壮觀を呈している。ただ農村方面が稻刈時期に入つたのと主催者側の宣傳不足から案外に觀覽者少く、従つて馬劵の賣り上げも期待外れの状況である、しかし昨日の土曜日は可なりの盛况をみせたのでけうの日曜が好晴に惠まれれば尻上りの賑いを呈するであろうと

「低調に終つた 第三回石巻競馬」(『石卷新聞』10月5日)

さる三十日から開催中の縣營第三回石巻競馬は三日で終了したが、刈入れ時を迎えてか近郷からの出足は低調で、四日間の馬劵賣り上げ總額は約百八十万円に止る模樣で縣二百五十万、市二百万のそれぞれ賣り上げ見込を下廻ると豫想されており、石巻競馬は今回も不調な成績に終つたとする聲が強い

「賣上183万円 期待外れの競馬」(『石卷新聞』10月11日)

九月三十日から十月三日までの四日間開催された縣營第三回石巻競馬の馬劵賣り上げ總額は四日間で合計百八十三万円とまとまつた、石巻市では二百万円、縣では二百五十万円とそれぞれ見込んでいたが賣り上げ實質はこの見込をそれぞれ裏切り、刈り入れどきの農繁期に強行された本競馬にまた一つの教訓≠あたえたわけ、なお本年石巻競馬の最後をかざる第四回目は十一月中旬開かれる豫定だが、今度は農家も比較的ヒマとみられるので地元では最終回に期待をかけている

「第四回石巻競馬 20日から五日間」(『石卷新聞』11月1日)

縣營第四回の石巻秋競馬は十一月二十日から五日間開催されることゝ決定した、農繁期にたゝられて馬劵賣り上げ高が豫想をはるかに下廻つた第三回に比しこんどは大丈夫と主催者側では準備にかゝつている

「石巻競馬場の買收 縣は二十日までに回客」(『石卷新聞』11月8日)

縣營第四回の石巻秋競馬は六日終了した仙台競馬に次ぎ二十日から五日間開催されることに決つたが、第三回競馬終了後問題となつた石巻競馬場の買收につぎ、縣當局で方針決定したかどうかを質すため五日石巻市から佐々木助役、木村畜産課長、武藤副議長らが上仙打合わせた結果、縣で第四回競馬の事前まで回答することゝなつた、見透しとしては巨費を要する石巻競馬場の買收には縣としても二の足を踏むと見られ、結局従來通り、競馬會から市へ、市から縣へと馬場を貸し、災害時の對策や使用料の範圍等に彈力性を持たせることになる見込

「本年最終競馬 二十日より開催」(『石卷新聞』11月11日)

縣營石巻競馬は既報のとおりいよいよ二十日から五日間雲雀野競馬場で擧行するが、優秀馬八十頭を選定全ホーカス(連勝式)を採用する豫定となつている、なお市産業課では同競馬に要する臨時事務員八十名を募集している希望者は石巻職業安定所へ申込むこと

「競馬はあすから 電報電話の場内扱い」(『石卷新聞』11月19日)

本年の最後を飾る縣營石巻競馬は明二十日から二十四日までの五日間開催される、今回への出場馬數は駈歩四十三頭、速歩四十頭合計八十三頭、このうち他縣馬は八頭となつているがいずれも本年度開催の縣營競馬に四着以上で入賞した優秀馬とあり黒字つづきどころか赤字の連發といわれる縣營競馬もいよいよ最終回をむかえ優秀馬ぞろいと銘打つて主催者側では本腰を入れている、なお觀客の便をはかるため競馬場内に電報電話の設備も設けるほか驛前から連絡バスを運轉する

「愈今日から 競馬 五日間開催」(『石卷日日新聞』11月20日)

 本年棹尾の縣營石巻競馬は愈々今二十日より二十四日まで五日間雲雀野競馬場で開催される奬勵金は前回通り出場手當は駈歩馬(石巻市内五〇〇圓、桃生、牡鹿郡内八〇〇圓、その他の地域一、一〇〇圓)速歩馬(石巻市内四〇〇圓桃生、牡鹿郡内五〇〇圓、その他の地域一〇〇〇圓)となつており本年最後の盛况が予想される

「滑りだし低調 初日の賣上39萬圓」(『石卷新聞』11月22日)

本年最後の縣營石巻競馬は二十日から開始されたが初日の馬劵賣り上げ額は三十九万八千円で約五千以上の人出の割には少なく寒さのためとはいえ主催者側でもこの滑りだしにやゝ不安をみせている、なお縣當局では今回の最終競馬に少なくも五日間合計二百二十万円の馬劵賣上げを見込んでいる

「盛場ねろうスリ 競馬場で一人捕わる」(『石卷新聞』11月22日)

十九日から石巻市本町朝市場で開始された商店會主催の出庫市は地元初の試みなことゝ競馬見物がてらも手傳つて盛況を續けているが、この人混みをねらつてかスリが横行、市警署に二十一日まで届出た分だけでも左のとおりで、同署では一般の注意を促とすともにスリ根絶を期している
(中略)
△東京都豐島區池袋二ノ一六八九露天商K(三七)は二十日午後四時ごろ石巻市雲雀野競馬場で競馬見物中の渡波町大和田農Wさん(五四)のズツクカバンから現金千円をスリ取つたが、警戒中の市警署中村、荒の兩巡査が現行犯として逸早く逮捕した

「大穴で漸く活況 昨日の石巻競馬」(『石卷新聞』11月23日)

本年最後の縣營石巻競馬は二十日開始され、初日三十九万八千円、第二日目二十八万円とそれぞれ低調な馬劵賣り上げをみせているが、三日目の二十二日第二レース(連勝)で千五百二十二円の大穴がでて漸く活況をみせはじめた、なおフアンの便宜をはかつて競馬場に電話が架設されたが、呼び出しの際はたゞ「競馬場」と呼べば良い

「石巻競馬延期 二十五、六兩日再開」(『石卷新聞』11月24日)

開催中の縣營石巻競馬は雨天のため二十三、四の兩日を休み、開催期日を二日延長して二十五日は特別ハンデイ附、二十六第は優勝レースをそれぞれ行つて幕を閉じる

「競馬二日順延」(『石卷日日新聞』11月25日)

 縣營石巻競馬最終日二十三日は雨天のため仝日と二十四日の兩日休場し、二十五、二十六の二日間に順延、二十五日には大ハンデー戦、二十六日には優勝決定戦と呼びもの揃いに人氣を呼んでいる、なお二十二日の第二レースでは二百五十圓という大穴があき、大番狂わせを生じた

「仙台に競輪場」(『石卷新聞』11月27日)

競馬にかわるニユーフエスとして競輪が各地で好評を受けているので宮城縣でも宮城野原に一万人を收容する競輪場の設置を計畫し、通産省に認可申請中のところ二十六日資材割當申請をするよう通産省から縣に通知があつたので縣ではいよいよ本腰を入れることになつたが週六日興行し賣上げを六千万円とし、その純益を六百万円とソロバンをはじいている  (共同)

「競馬一日延期 雨天の際は中止」(『石卷新聞』11月27日)

昨日終幕豫定の縣營石巻競馬は出場騎手ならびにフアンの要望に應えてきよう一日限連續開催する、特別ハンデー附レース賞金十万円が呼び物で午前十時發馬雨天の際は中止

「竸馬も時期による 好成績は五月だけ」(『石卷新聞』11月29日)

本年の最後をかざる縣營第四回石巻競馬は二十日から開催開催期日は二十四日までの五日間だつたが雨天のため二十六日まで二日間を延長しさらに二十七日は騎手會および馬主の希望もあつてお好み競馬と銘打つて優勝馬レースを行うなど通計六日間の幕を閉じ同日終了した。
 今回の馬劵賣り上げ額は六日間合計二百二万円、一日の賣り上げ額は最低二十八万円から最高四十二万円で平均三十四万円どまりというところ、觀客の出足は初日の約四千人台から次第におちて三千人台最終日と”お好みデー”はまた尻上がりに四千台でとなつており一方客ダネではやはり農村方面からは少なく、土日曜を除く平日ではやはり競馬關係者、眞からの競馬フアンで占められ、遠方からの觀客も多くなつたとあり、とにかく觀客層は石巻でも一定のフアンをつかめるようになつたと主催者側では語つている。
なお今回の最終競馬に主催者側が見込んだ皮算用は二百二十万円で賣り上げ實績の二百二万円に比し約二十万円の赤字となつたが、本年中に石卷で行つた縣營競馬の實績は
 △五月第一回五日間−本年中での好成績のトツプ△八月(六日間)および九月(四日間)−いずれも赤字つゞき△十一月−やゝ赤字
となつており結局赤字かギリギリ一ぱいかとなつている、入場料二十円のうち四割は市へ二割は縣へ、それぞれ入場税で轉げこみ、のこりの四割が競馬收入としてアがるわけだが、一回ごとに馬場所有者の石巻競馬協會に支拂う使用料は一回四万円、年四回合計十六万円となつている、なお馬劵賣り上げに直接ひゞく開催期日の問題について市ではやはり五月中旬が一番期待できると要望しており、農繁期や寒さに入つての長期開催は無理−とそれぞれ”反省”行つている

「知事賞はエステイ號」
本年最終の縣營石巻競馬は二十七日のお好みレースで幕をとじたが、縣知事賞は二十六日第八レースで一着となつたエステイ號戸澤清之助氏所有と決定、賞金一万円がおくられた

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