石巻競馬関連資料集
└新聞記事:昭和26年(1951年)
「石卷の春競馬 五月三日から」(『石巻日日新聞』3月31日)
本年第一回の縣営石巻競馬は五月三日から五日間開催と内定すでに石巻地区の騎手試驗で二十七名の騎手が全部合格し競馬協会では下準備に忙しいが、本年は仙台五回、石巻三回の予定で開催、石巻競馬は五、七、九月それぞれ開催したい方針である、なお第一回競馬を縣では五月一日から開催の意向であるが市では選挙開票やメーデーともかち合うので三日からを主張している
「女流騎手も參加 今春の石巻競馬」(『石卷新聞』4月7日)
縣營による春季石巻競馬は五月初旬に開く豫定だが、ことしは女流騎手の登場も計畫され、具体案は十三日石卷市役所に縣、市、地方事務所の三者が協議したうえ決定する、なお昨秋から民營を豫想されていた石巻競馬はこんごとも縣營で實施
「春の石巻競馬 五月一日から六日間」(『石卷新聞』4月17日)
既報、縣營による春季石巻競馬は十四日午後一時から桃牡地方事務所石巻市、縣の三者が同所で協議した結果、五月一日から六日まで開催することに決定した、宣傳は従來どおりブラスバンドや地方紙を通じて二十三日の選擧終了後から開始するが、初日は午前七時に合圖の花火を二發打上げ入場者には宣傳用のマツチを配布する、またことしは女流騎手の登場ではなばなしくレースを展開する計畫だが、地元ではまだ女流騎手の出場希望者がないため實現の可能性はうすいとみられている、なお出場頭數その他は近く決定するが入場料は五円で馬劵は百円の一本とした
「二百五十頭出馬 一日からの石巻競馬」(『石卷新聞』4月24日)
桃牡家畜保健所では縣營石巻競馬への出走申込みを二十六日まで受付けるが資格は本縣に馬主登録をした明四才以上の馬で申込馬に對しては二十九日午前九時から石巻競馬場で傳貧病の檢診を實施する、なお今春のレースには二百五十頭程度まで縣内優秀馬の出場が見込まれている
「駿足百余頭 春競馬近づく いよいよ五月一日より」(『石巻日日新聞』4月25日)
県営第一回石巻競馬はいよいよ左記の日程でシーズンの最初を華やかに彩ることとなつた
五月一日(火)入場式、全頭出場
五月二日(水)勝抜レース
五月三日(憲法記念日)選抜指定競馬
五月五日(子供の日)特ハン知事賞勝入レース
五月六日(日)知事賞レースA級特ハン
五月七日(月)優勝決定戦
今年初めの開催であり全国的な競馬熱の人氣か前述の発表にファンや競馬関係者に対して意外な程のアツピールを示し、早くも現在国営競馬に活躍中の馬や、関西地方からの遠征申込みが来ており、北より東上する青森、秋田勢も大挙遠征して来るので、地元宮城県騎手連も、すでにトレーニングに入つており完璧なフオームを見せているのも十指に余る。この三者激突の戦いは初日より壮裂なものと見られ、前景氣は上々である。
県畜産課も今回の競馬には三五〇万円の実施予算を計上し、賞金手当総額七五万円の高額であるので、かかる優秀馬多数の参加を見たもので、一〇〇頭を突破する豪華なものとなつれのである。しかも東北のトツプを切る開催でもあり、春に入つて盛況を示す石巻競馬でもあるので、畜産課では相当の純收を見込んでいる
先に施行された騎手試驗ではすでに六〇名が合格しており、中には新入が十四名も含まれており、ルーキのベテランへの挑戦はレースをエキサイトするものとして評判である。
今回活躍するものと予想されるものとしては次のとおりである。
セルダン、フクカドワ、クインマリー、グランドパーク、ハヤツバメ、キンカ、クインミナト、ピーター、フラワーキング、ライトスター、プリシス、ネワイトガーデン、ミスサンダー等々でさらに新鋭がどのへんに喰ひこむかが興味の焦点となつている。
「競馬場取締」(『石巻日日新聞』4月26日)
石巻市署では五月一日から始まる縣営第一回競馬に期間中の毎日午前九時から午後五時まで競馬場内外の取締りを行ない、スリや不良の横行を防止する
「春季石巻競馬 七日に優勝決定レース」(『石卷新聞』4月28日)
既報=縣營による春季石巻競馬はシーズンをはなやかに彩つて五月一日からなか一日休んで七日まで開かれるが、出場競馬には縣内産馬のほか關東、關西の遠征申込みまであり既に百頭を突破、賞金手當は縣豫算で七十五万円が計上されている、なお春にはいつも盛况だつた石巻競馬だけに期待されているが、日程は次のとおりで毎日午前十時からレースを開始する
一日入場式全頭出馬△二日勝抜きレース△選抜指定レース△五日特ハン知事賞入レース△六日知事賞レースA級特ハン△七日優勝決定
「開票、メーデー、競馬もフタ明け 明一日は市中大賑い」(『石巻日日新聞』4月30日)
石巻市の五月一日は縣議選挙開票メーデー行事それに縣営石巻春競馬のフタ開けも加わつて相当な賑わいが予想されるが各労組思い思いのメーデー行事は別としてもどうやら競馬は選挙開票に一時客足を奪われそう、以下それぞれの準備をのぞいて見る
(中略)
▼競馬=出馬百余頭、大穴続出と宣傳は十分だが第一日だけは開票結果に客足を取られる、そこで場内に拡声機を備え付け三十分ごとに選挙速報でもやろうかと主催者側で計画中
(後略)
「春競馬人氣沸く 好天に雲雀野賑う」(『石巻日日新聞』5月2日)
縣営石巻の春競馬は好天に恵まれて一日蓋を明けた初日は恰かも市の選挙開票日とかち合つてか市内からの人足は鈍ぶかつたが郡部のフアンが殺到して数千風かほる雲雀野を埋めつくし終日盛観を呈した今回の出場馬は七十頭にして当日のレースは午前十時半第一回の速歩、四頭立によつて開始、キタミヒネ一着を占め、第二回同ピカドレ一着、第三回競歩タマツル一着、連勝四百三十圓の穴を出し、第六回アヅノボリが八百九十九圓、第八回クヰンマリーが八百八十圓とこの日最高の穴が出て人氣を沸き立たせた、当日の馬券總賣上げは三十五萬圓、二日目は前日よも観衆多かつたがなお、三日と五六の休日は天氣さえよければ尻上がりの盛況を見るものと主催者側は期待している
「きのうの石巻競馬 千円台のアナ續出」(『石卷新聞』5月3日)
石巻競馬第二日目の二日は約三千名の入りで午前十時三十分の發馬で火ぶたを切つたが、第四レースでは早くも連勝式で九千三百四十円の大アナがあり、千円台の穴は續出という活況をみせた
「女流騎手の出場中止」
石巻競馬は一日から開幕されたが初日の賣上金は十レースで三十二万円だつた、これは選擧のため出場頭數が豫定より半減した、六十頭に制限されたため馬劵の食つきが少かつたもので、係ではこんご次第に人氣を盛り返して行くと期待している、なお女流騎手の出場による宣傳計畫はお流れとなつた
「馬場立入危險」(『石巻日日新聞』5月2日)
石巻春競場は一日を初日として花々しく開催されたが当日午後三時半頃見物中の市内門脇町南地住宅門脇小学校一年生伊藤報(七つ)同九軒丁五年生澁谷重藏(一一)立町羽黒山下五年生尾形数重(一二)の三名が折柄第九レースの馬が疾走中誤まつて走路に飛び降りた際、馬脚にあおられて、伊藤少年が人事不省に陥いり直ちに本町佐藤外科病院に收容手当を加えて恢復他の子供は何ら異状がなかつた。競馬客は危險に注意すべく主催関係者も不祥事防止のため厳重取締られたいと要望されている
「小學生三名が競馬場でケガ」(『石卷新聞』5月3日)
市内南地住宅門脇小學校一年伊藤報(七)同九軒町同五年澁谷重臓(一一)同羽黒山下同六年尾形數重(一二)の三名は一日石巻競馬場で遊んでいるうちに見物席からコースに飛びおり折柄第九レースで疾走中の馬にけ飛ばされ三名とも南地佐藤病院に入院したが頭部に重傷を負つた伊藤君は同夜から意識を回復經過も良好なので生命には別條ない模様、なお澁谷尾形の兩名は同夜退院した
「大アナは九千円 人氣向上の石巻競馬」(『石卷新聞』5月4日)
春の石巻競馬はきのう三日で前半を終り人氣はいよいよ向上、後半は五日から三日間となつているが前半の總賣上金は第三日目の馬劵がとぶように賣れたため百三十余万円にのぼつた、また三日間の各レースでは九千三百四十円の大アナを最高として千円台の中アナは續出という活況に仙台、山形、一ノ關から遠乘りしてきたフアンの顔もみられたが、後半は知事賞レース、優勝決定レースなどもりたくさんのプランにつぶえりの駿馬が出場するうえ、休日續きとなつて一段と盛況が豫想される
「春の石巻競馬は はじめて赤字 最終日に五千圓のアナ」(『石卷新聞』5月9日)
一日に開幕した石巻春競馬は千円台のアナ續出に人氣を呼んで盛會裡に七日終了したが、馬劵の賣上げ實績は目標額の三百万円に對して二百六十六万八千九百円、例年とも春競馬は最高の賣上げを示めしてきた期待を裏切つてことしは約三十万円の赤字だつた、この原因は
(一)地方選擧に大きく影響されて宣傳が不充分であつた
(二)縣と市の連絡が思わしくなく出場頭數が少かつたので馬劵の食付きが悪かつた(
三)初日が縣議選擧の開票日とメーデーにかち合うなど開催期日が不適當だつた
など仙台市營競馬が中旬に開かれるので石巻競馬をがむしやらに強行したためといわれているなお七日の最終日は縣知事賞その他の優勝をかける二千メートル競走が九レースあつたが、各レースの優勝馬は次のとおりで第六レースでは連勝式で五千五百六十円のアナがあつた
ダイイチハヤカゼ、マツバラ、キタミヒメ、ミスカンロ、モリトヨ、サダカツ、テツサン、ミスダツト、ハヤピサ
「石巻競馬はこん後 市單獨開催も可能 財源難に願つたりの朗報」(『石卷新聞』7月1日)
石巻競馬は競馬法の改正から國、縣、または戦災都市だけが開催できることゝなり石巻市にはヒバリノ臨海競馬場の優秀な施設がありながら過去三年間縣の主催により縣營石巻競馬の名で開催され、出走馬の馬体檢査料收入も入場料もそつくり縣に持つて行かれ收入の一切が市を素通りして市にはほとんどうま味などなく市では同競馬後援會を設けカゲの力として協力して來たところ縣畜産課競馬主任の今野技師から堀村市會議員に對し三十日私信をもつて
競馬法の改正により今後は競馬場施設をもつ市町村は地方財政委員會の指定を受けて競馬は主催できるようになつたから石巻市の場合右指定を得てドシドシ主催できることになつた
との通知に接したので同市議はわがことのように大滿悦たゞちに市當局と交渉指定獲得の手配を取つて今秋の競馬は第一回石巻市營競馬と銘打つてにぎやかに開催することになつた、市營となれば出走馬の馬体檢査料も一頭當り三百円ずつ、出走馬百五十頭と見て四十五万円、さらに入場劵を五円とすれば全額市の收入となる外に各種の收入も豫想され、従來の如く縣主催市後援では市として氣合もかゝらず一般市民の氣分にも影響を來たすが市の主催となれば逆の結果が期待されもつとも地方的事情時宜に則した計畫で全市民の關心裡に催されるから競馬熱も上りそれだけ市の收入増となり財源難の市には願つてもない朗報であると市當局も大喜びたゞちに縣と接衝、市開催の指定を受けることゝなつた
「秋競馬から市営で開催か 問題は赤字と黒字」(『石巻日日新聞』7月21日)
従来の縣営石巻競馬に代りこんどは純然たる市営石巻競馬が開催される。ー従来の石巻競馬は主催者は縣で市では雲雀野競馬場を協会から借受け、さらに、これを県に貸すという形をとり従つて收入は県のもの、税金のみ市のものとなつていた。これが本年五月の法改正で『とくに災害を受けない市町村ではもし競馬場施設あれば独自で競馬を開催できる』となり、従つて石巻市としてもこの線で檢討を進めている。なお昨年第一回の県営石巻競馬では馬券賣上げ四百万円で黒字六十二万円、第二回は賣上げ三百万で黒字二万となつているが、市営にしてもソロバンは採れると市では見て研究を開始した。問題は人件費によるマイナスで、できれば秋競馬に間に合わすべく檢討中
「今秋から市營競馬 條令や細則の立案着手」(『石卷新聞』7月27日)
既報=競馬法の改正によつて従來まで縣營で實施されてきた雲雀野競馬は石巻市營で單獨開催も可能となつたが、市農林課では清野市長の意向により市營競馬の開催につき、市競馬條例や實施計畫の立案に着手した、市營競馬は現在までの調査研究によると相當額までの黒字經營が出來るみとおしで、財源に惱む石巻市にとつて大きな朗報であるため秋競馬から實施は確定的であるとみられており、清野市長のハラが決まれば市競馬條例案は八月末か九月はじめの市議會に提出、早速農林省の認可を得たうえ地方財政委員會の指定を受ける段取りである
◇木村農林課長談=雲雀野競馬は市營で開催すれば最悪の場合でも決して赤字にならない見とおしがついている、まだ上司と打合せていないが、市營で實施と決まればこの秋から名實ともに一新した雲雀野競馬が開かれることにならう
「今秋から市営競馬を開催 近く條例を制定する」(『石巻日日新聞』8月6日)
実現するか市営競馬ー?石巻市では今回の競馬法一部改正に伴ない施設を所有していれば、被災地でない限り市営競馬を開催できることとなつをつたので、今秋からの開催を目標に準備に着手したが、順序としてはまず市議会の議決を得て市営競馬開催実施條例を制定これを縣を通じ農林省に送り同省と地方財政審議会の認可を得て始めて開催の段取となる。問題の純益收入の点については仙台の夏競馬が純益タツタ六百八十円という例もあり、懸念する向もあるが、地元フアンは「黒字疑いなし」とたいこ判、市の算盤によると馬券賣上げを三百万円とみて手数料三分を差引けるから九十万円、うち四十五万円を賞金に、残り四十五万円で諸経費をーと見込んでいるが、県営から市営に移つての利点は十五万円も掛るという縣庁役人の手当旅費などが浮ぶことで、市としてはこの收入増も固より必用だが、第一義の畜産奨励も重要な狙いだとし、女流騎手の初出場など、とりどりの新企画を盛つて今秋からの開催を立案中である。
「四百萬圓で秋競馬 女騎手も登場して六日間」(『石卷新聞』8月11日)
石巻市では今秋から雲雀野競馬を市營で開くため條例や細則の立案を着々と進めているが、秋競馬は總豫算四百余万円のワク内で十月初旬に六日間にわたつて開催する豫定である、豫算の編成は相當額の黒字經營にするため、諸経費の配分をできるだけ緊縮するよう愼重に實施しているが、縣營の場合に約十五万円ほどかゝる旅費手當などは全くはぶけるわけで地元の競馬フアンは五十万円程度までの純益は十分にあげられるとみている、なおシーズンを飾る秋競馬には縣外の優秀な駿馬を大々的に誘致して、最低百二十頭程度まで出馬させることや女流騎手の登場を實現させることになつている
「來春までに完備 秋競馬は現施設で開く」(『石卷新聞』8月16日)
財源難に悩んでいる石巻市では今秋からヒバリ野競馬を市営で単独開催する計画を立てて秋競馬は総予算約四百万円で十月初旬に開く予定であるが、桃牡家畜保健所ではヒバリ野競馬場の施設が完備していないため、現状のまゝでは来る十一月末限りで競馬が開けなくなるむね通達した、これは新しく施行された家畜伝染病予防法の規定により競馬場には十分な設備をもつた家畜診断所、同隔離所汚物溜めの三施設を必要とするがヒバリ野競馬場には馬券売場その他のバラツクしか建つていない、石巻市ではこのため来年二月の春競馬までに前記施設を建てなければならないが予算の関係から現在のバラツクを補修して一時をしのぐことが考えられている、なお秋競馬はこの通達に関係なく開かれるわけだが、三施設の内容は次のとおりである
◇診断所…検査を行うため必要な機具を備え汚物の処理と消毒が十分にできる構造をもつたもの
◇隔離所…道路や観客からはなれた場所に健康な家畜をけい留
◇汚物溜め…汚物の散乱や流出を防ぎ十分な消毒をできるもの
「石卷競馬 四百萬円を承認」(『石卷新聞』8月25日)
石巻市ではこの秋から市営競馬を開催するため二十三日午後一時から議員室で産業経済協議会を開いて市議会産経委員の同意を求めた結果、畜産振興と市財政をたすけるため満場一致の賛成を得た、このため市当局では約四百万円の予算で競馬開催の具体的な実施計画をたて、九月議会に提案する
「石巻競馬賣上 四五〇万圓目標」(『石卷新聞』9月1日)
石巻市營第一回ヒバリノ浜臨海競馬は既報のとおり十月十日ころから晴天六日間開催の予定だが三十日開会の市議会産業経浜委員会ではこれまでの開催プランをご破産とし会期中は駅と会場間に無料バスを走らせるやら近隣町村から団体の競馬フアンを広く集めて馬券の総売上を四百五十万円以上達成の目標を決定した、最近は競輪が不振でこのほど開かれた青森競馬は売上一千万円の超豪華版だつたとの朗報もあり十月開催の第一回競馬は従來にない華々しい催しとする計画で具体策をつくることになつた
「石卷競馬の 許可を申請」(『石卷新聞』9月5日)
産業経済委員会で市営競馬開催の同意をえた石巻市では木村農林課長が四日上京して実施計画の内審査を農林省で受けることになつた、なお実施計画によると開催期日は十月十二、十三、十四、十六、十七の五日間(日曜日に中休み)で明け三歳以上の優秀な駿馬が一日十二レースの競走を花々しく展開することになつている
「前谷地競馬」(『石卷新聞』9月7日)
桃生郡前谷地村競馬グランドでは九日(日曜)同村和淵及入北上川河原で競馬を行う
「競馬開催準備」(『石巻日日新聞』9月15日)
市営石巻競馬につき石巻市では十一日招集の市議会に競馬歳入歳出予算四百五十五万九千四百円ほか競馬條例、特別会計設定ならびに同一時借入金など関係四議案を提案可決、きたる十月中旬いよいよ開催の運びとなつたが、市および市議会産経委員会では、この開催に先立ち十五日一行十名が岩手縣水沢ならびに仙台を訪れ、市営競馬運営状況視察を兼ね石巻競馬の宣傳につとめる。
「出場馬を勸誘」(『石巻日日新聞』9月17日)
既報、初の石巻市営競馬は市議会での関係議案議決も終えいよいよ十月十二日から五日間(予定)盛大に開催されることとなつたが、市ではこれに先立ち先進地視察と石巻競馬宣傳を兼ね市議会産経委員とともに一行十名で水沢、仙台の両市営競馬場を訪問、宣傳これ努めた結果、百二十頭くらいの出馬は確実の見通しをつけ大きな收獲を得て帰石した。
「市營競馬の 出場馬を勸誘」(『石卷新聞』9月19日)
市営秋競馬は総予算四百五十九万円で来る十月十二日から六日間の日程でヒバリ野競馬場で開幕するが、出場馬は一日十一レースで総数百二十頭を誘致する目標で十六日から宣伝活動をはじめた、レースを興味深いものにするため県外各地の駿馬を多数誘致する見込みだが、既にアラブ種など十数頭の申込みを受理している
「講和記念の大競馬 市營初開催」(『石巻日日新聞』9月26日)
講和記念と銘打つた初の石巻市営競馬はきたる十月十二、十三、十四、十六および十七日の五日間ヒバリ野競馬場で開かれるが市では二十六日午後二時から第一回市営競馬運営委員会を開き豫算、企画宣傳等につき協議した、この運営委は市議会正副議長、同産経常任委、同各常任委員長など十六、七名で構成するが、このほか開催の実際については別に開催委を設ける方針、なおすでに駅頭、市内目抜通りには派手な宣傳も始められ、出馬百二十頭講和市記念特別レース、農林大臣賞特別レースなどを盛つた初の市営競馬はいよいよ本格的な準備開始された
「競馬宣伝隊 縣外も廻る」(『石巻日日新聞』10月6日)
十二日から開かれる初の石巻市営競馬につき市、競馬会など関係者間で宣伝隊を編成トラツクに美形三嬢をのせて六日出発一週間にわたり縣下および岩手方面を巡回観客誘致にあたる
「人気沸く 市営初の秋競馬 駿足百余頭出場 一日に十一レース行う」(『石巻日日新聞』10月8日)
初の石巻市営競馬は、いよいよ十二日から十七日までの五日間(十五日を除く)開催される、従来の縣営競馬から初の市営移行だけに主催者の市当局も目下開催準備に大童だが、すでに県内外から六日現在八十頭の出馬申込あり、〆切までに百二、三十頭は確実とみられかつてない多数馬出場だけに盛況が予想される。レースは一日一一レースでとくに講和記念特別レース(賞金五万一千円)や農林大臣賞特別レースが前人氣を呼んでおり、來場フアンにも三万円大当りの福引券を進呈しようという抜目なさ。なお宣傳隊は六日から一週間の予定で宮城、岩手の両県に繰り出し各町村のフアンや馬産地に呼びかけるが、宣傳ビラ十万枚、福引券三万枚をバラまくほか、近県各駅にポスターを貼示、宣伝効果に背水の陣を布いた。市営だけに開催中は一時間ごとに駅から無料バスを運行するが、経費四百五十万円を投じての試みだけに、黒字か赤字か成果いかんが注目されている。
広告「明るく愉しい市營石卷競馬」(『石卷新聞』10月10日)
「市營競馬人気沸く」(『石巻日日新聞』10月10日)
既報石巻市営競馬は來る十二、十三、十四、十六、十七の五日間、ひばり野競馬場で行われるが呼び物の宣傳車が六日から十日まで各地巡回これが奏効し、非常な人気を呼んでいる、既ち第一日目には栗原郡一円、二日目は登米郡一円と遠田、志田両郡の一部を巡回三日目には市内をねり歩き四日目には遠く仙台、塩釜、松島方面え足を伸して宣傳に努め五日目には隣接町村を巡つたが競馬期間中は当相の人出が予想され、無料サービスの運転してくれるようにーとの声が高いので市では駅前及び湊、一皇子前始発の無料バスを左の如く連日三回づつ運轉することになつた
◆駅前始発(午前八時半、同十時半、午後一時半)ー振興無尽前ー仙北バス会社ー消防置前ーひばり野
◆(一皇子前始発午前九時半、同十一時半、午後二時半ー)日赤前ー野村自轉車店前ーひばり野
「出場馬數 百二十頭」(『石巻日日新聞』10月11日)
フアン待望の石巻市営初競馬はいよいよ明十二日から五日間雲雀野競馬場で開かれるが、競馬運営委同開催委も全く準備完了十一日は馬体檢査も行なつて、十二日午前十時の第一レースを待つのみとなつた。出馬頭数は宣傳奏功してか約百二十頭に達し、うち縣外馬は三十五頭位出場する。なお石巻駅から無料バスを運行するが、天候は引続き良好見込なので、初競馬から黒字?と市では期待している。
「秋晴れの今日 市営競馬開く 初日から大盛況」(『石巻日日新聞』10月12日)
雲雀野馬場における石巻市営最初の競馬大会は、秋晴れの十二日華々しく蓋を開けた。午前九時半開場式を挙行するや同十時半、第一レース十二頭立の速歩から開始されたが、観衆は早朝から詰めかけ、レースの進むにつれて午後になると馬場の周囲に人垣を築くの盛況を呈し、馬券の賣り上げも、第一回は二万円という低調であつたが、順次増加し最終までには少くも四五十万円に達する予想で、主催市側も、この分で天候さえつづけば尻上りの好況疑いなしと張り切つている。第一日の優勝馬左の如く、第一競馬で千六百円、第二競馬で三千三百円の穴が出たりして早くも人気を呼んだ。
◆第一競馬速歩、一着カノ、二着ハヤヒメ、三着ハルキヨ
◆第二競馬速歩、一着パルプホマレ、二着クリザクラ、三着ムツニシキ
◆第三競馬きう歩、一着サワダホープ、二着ヒメタカ、三着ナカウラ
「秋競馬はじまる スタートから極めて好調」(『石卷新聞』10月13日)
空はあくまでも青くそよ吹く風もさわやかな十二日は計馬には絶好の日和−
石巻競馬は今秋から市営とあつて従来に見られなかつた盛んな宣伝が行われて競馬熱もいやが上にもあがり、その初日は十二日午前十時からヒバリ野競馬場で開幕された、市当局ではこの競馬の総費用として四百五十万円を投ずるという力の入れ方でレースに先きだつて行れた開場式には嶺岸県畜産課長(知事代理)ほか小泉警署長、和田、佐藤両地元新聞社長、武藤、小杉、亀山各県議ら多数が臨席、主催者側として富田助役のあいさつののち知事(代)亀山県議の祝辞騎手総代の宣誓があつた、この日早朝から約三千名のフアンがつめかけて第二レースの速歩競走で早くも連勝式三千百四十円、単勝式千六百円の中アナが出てフアンの人気をあおつた、馬券の売上げは続出するアナのほか講和記念特別レースの賞金がみ力となつて第一レースが二万二千三百円、第二レースが三万三千七百円、第三レースが四万八千円と尻上りの好調を示し、五日間の開催で五十万円以上の黒字は確実な見とおしであると主催者の気をよくさせた、なお秋競馬はこんごも晴天続きの予想で、十七日まで(十五日を除く)開かれるが、駅前から競馬場までは毎日一時間ごとに無料サービスのバスが運転され、午前十時の発馬から午後四時まで、来場フアンには三万円大当りの福引の余興がある(写真)砂煙りをあげて疾走する駿馬とさく外の松原にぎつしりと押しかけた競馬フアン
「大アナ續出 盛況の石巻競馬」(『石卷新聞』10月14日)
市営石巻競馬十三日の第二日は初日の第十レースに連勝式配当一万六千六百九十円という大アナが出た関係から開場前からフアンが押し寄せて活況、第一レースに早くも一千九百九十円、第二レースに四千四百二十円のアナが出て場内はコーフンに埋まつた、初日の売上げは五十三万九千八百円だつたが二日目第一レースの売上げは、また十万円とあり、この調子では二日目も初日以上さらに三日目は日曜日とあつて一段と尻上りの活況が予想され、主催者の石巻市当局はホクホクである
「石巻競馬は赤字か ミス・ルースのおかげ」(『石卷新聞』10月16日)
石巻市営競馬は十二日の初日から好調な滑りだしで「黒字確実」という見とおしがつけられていたが十四、十五日の雨で書入れの日曜日を失い、レースは晴天まで順延するため赤字になる公算が濃く主催者をあわてさせている、この秋競馬は初の市営となつたので大いに力コブを入れた結果、馬券の売上げは初日が五十三万九千八百円、二日目が四十九万九千百円で早くも百三万八千九百円の好成績をあげ、三日目の日曜日には県内外のフアンを集めて一挙に百万円を売上げる予想も雨のためミンゴト予想がはずれ、このままでは逆に百万円近くの赤字になるだろうと見られるようになつたけれども競馬予算の四百五十万円を今後切詰めて二百二十万円の馬券をさばけば黒字までもつてゆけるという
「台風のため中止となつた競馬 好人気出鼻叩かる」(『石巻日日新聞』10月16日)
初日二日と好天に恵まれ馬券賣り上げもすでに百万円を突破して三日目の日曜日は一挙予定の賣り上げを達成するものと期待された市営競馬は、この肝心の日曜日がルース台風の余波をうけて朝來大雨に見舞われて中止の止むなきに至り、主催市当局は空をにらんで残念無念の態であつた。しかし一方電力危機になやまされた一般としては競馬よりも電源回復の望みに大喜びという交々の有様で今朝は一時大荒れの気配を見せた台風も日本海に抜けて当地方は案外平穏である。なお競馬は天気回復次第再開する予定だが、快晴となつても馬場の都合から明十六日を休み翌十七日より三日間継続開催すべくさきに人気を呼んだだけまたまた返り盛況を呈するものと期待されている
「二万円の大アナ 尻上りの石巻競馬」(『石卷新聞』10月19日)
石巻競馬はルース台風で書入れの日曜日を失つたため赤字が心配されていたが、フアンの人気は後半になつてますます高まり、黒字は確実という見とおしで十八日の最終日を迎えた第三日目のレースは二日間延びて十六日に開いたが、馬券の売上げは五十九万九千円で、五十万円の予想を上廻り、十七日には二万六千円の大アナが出て人気がふつとうし七十万六千円の馬券を売上げた、四日間の馬券売上げの総額はこれで二百三十四万三千九百円になつたわけだが、最終日の十八日は農林大臣賞など講和記念の特別レースが盛たくさんに組まれているため早朝から約五千のフアンが入場馬券の売上げは百万円を突破するものと予想されている
「石巻競馬の椿事 馬・客席に飛び込む(觀客一名負傷)」(『石卷新聞』10月19日)
十七日午後〇時二十五分一せいにスタートした石巻秋競馬第五レースの四位にあつた
四号馬騎手名取郡高館村吉田五六相沢朝勝さん(三五)=が直線コースで追込みをかけトツプに出たところから観衆我が熱狂して「声援したため、これに驚いたか馬は急に狂いたか馬は急に狂いだし、棚を破つて相沢騎手もろとも客席に飛込み転倒し」観衆の湊伊原津運搬船乗組員阿部正一君(二一)はヒヅメにかけられ右脚部に長さ十七センチ、深さ約三センチ、全治二週間の裂傷を負つた、また前日の十六日午後二時ころのレースでは騎手の水押部落日野幸七さん(四一)が落馬して左サ骨を折り(全治一カ月間)日赤病院で加療している
「大穴続出に石巻競馬大盛況 十八日売上八十万圓予想」(『石巻日日新聞』10月19日)
十二日から開催中の第一回石巻市営競馬は、いよいよ本十八日で五日間の幕を閉ぢるが、初日いらいの馬券賣上げ成績は五十五万円(十二日)五十万円(十三日)六十万円(十六日)七十万三千円(十七日)と極めて好調、とくに第四日目の十七日には一万五千円、一万六千円、二万六千円(二名)という大穴続出し、フアンをよろこばせた。最終日のきよう八十万円位の賣上げあれば黒字は疑いなしーと市ではこの好成績によろこんでいる。
「四日目の競馬で觀客一名負傷 てん倒馬の蹄にふれ」(『石巻日日新聞』10月19日)
連日盛況を極める石巻市営競馬第四日目の十七日午後零時二十五分ころ、第五レース(四頭立千米駈歩)で第四号馬ー騎手名取郡高館村吉田五六相沢朝勝(三五)君−が、ゴール前五十メートル附近で観客の熱狂に驚き柵内の客席に走り寄り柵に正面衝突しててん倒、このため観客中の石巻市湊伊原津運搬船員阿部正一(二一)君−稲井村−は蹄に触れ右脚に長さ一七センチ深さ三センチ、全治二週間の傷を負つた。同馬はレースのはじめ最後尾にあつたが、カーヴ附近から追い込みトツプに出たので観客が熱狂したための事故。なお十六日は水押の日野騎手が馬もろともてん倒し、肩甲骨々折その他てん倒続出しているが、コーナー附近のぬかるみが原因とみられる。
「やつと黒字 石巻競馬 大アナは三萬八千圓」(『石卷新聞』10月20日)
初の石巻競馬は十二日から五日間の日程で開かれ十八日の最終レースで盛況のうちに募を閉じた、馬券の総売上げは三百二十一万八千七百円で、現在収支決算を急いでいるが二、三十万円の黒字になつたといわれている、馬券の売上げは初日が五十三万九千八円、二日目が四十九万九千円、三日目が五十九万三千八百円、四日目が七十万六千九百円、最終日が八十七万九千百円で、初日から好調な成績を示したことはヒバリ野競馬がはじまつて以来のこととなつている、予算の支出は約三百万円の見込みであるが、従来までの県営に対して市営の開催はまず成功したわけである、なお市営競馬では中アナが続出してフアンの人気をあおつたが、最大のアナは最終日の第七レースの三万八千九百九十円で、幸運者は矢本進駐軍の兵士であつた
「大穴三萬八千円 縣下の記録を破る 西村市議大臣賞を獲得」(『石巻日日新聞』10月20日)
第一回石巻市営競馬は十八日盛況裡に幕を閉じたが、十二日から五日間の馬券賣上げ成績は(十二日)五十三万九千八百円(十三日)四十九万九千百円(十六日)五十九万三千八百円(十七日)七十万六千九百円(十八日)八十七万九千百円で、合計三百二十一万八千七百円に達し雨にたたられたが、賞金四十万円、出場馬輸送手当等を差引いても市への收入(三分三厘)はまずトントンで赤字にはならぬ見透し。なお最終日の呼物農林大臣賞レースでは市議西村貞清氏が自ら所有馬ラッキー・ホースを駆つてみごと一着、一万円を獲得、また講和記念レースでは岩手縣から遠來のヒメカミ山号が一着で賞金三万円を獲得した。一方フアンを熱狂させた大穴の最高は最終日十八日の三万八千九百九十円で、この大穴は縣下各競馬での記録破り、この金的をみごと射止めたのは年若い米軍兵士一名で、思わぬ大穴に大よろこび、ドルならぬ千円紙幣を振り廻してのよろこび方に時ならぬ日米懇親の一コマも見受けられた。
「年に三回以上 石卷競馬開催」(『石卷新聞』10月28日)
初の市営石巻競馬は十二日から五日間の日程で開かれ十八日の最終レースで盛況のうちに幕を閉じたが、二十七日農林課に市内湊の一競馬フアンから次のような感想を述べたハガキがとどいた、今回の秋競馬を黒字で成功した市当局ではこの投書に述べられている市営競馬の改善案について、春競馬からは新らしい家畜伝染病予防法にしたがつて諸施設を整備するが、市の利率は従来の三割三分から二割五分まで引下げ、さらに年三回以上の開催でフアンの期待にそいたいーと語つている
◇よかつた点=(1)伯仲した実力馬をそろえたためスリルが満天で中アナも続出してフアンが多くなつた(2)役員の活躍がめざましくアナウンスがうまかつた◇希望する点=(1)スタンドは馬券を買わない一般見物で満員になつたがフアンのため正面に有料スタンドがほしい(2)年に三回の競馬を開催して優秀な騎手と出場馬を育成してほしい(3)当らない馬券十枚で残念福引きなどのサービスもほしい(4)最終日は組合せが面白くなかつたが、負馬総出場のレースもほしい
「市營競馬に批判の手紙」(『石巻日日新聞』10月28日)
十二日から五日間盛大に開催された第一回石巻市営競馬の成績は市当局で清算に大童だが大体チヨツピリでも黒字は間違いない見込。ところで二十七日朝市農林課へ舞込んだ「湊競馬フアンから」と記した一葉のハガキあり、今回の市営競馬につき良い点、悪い点を次のとおり縦横に指摘しており、市でも「アリガタイ忠告」として参考にしている。
◆良い点=(1)場内アナウンスが巧かつた(2)伯仲した実力馬が揃つたのでスリルに富みフアンをよろこばせた(3)役員も立派。
◆悪かつた点=(1)馬券賣場の窓口は混雑し買いにくかつたが棚を設けられたい(2)スタンドは馬券を買わぬ人で占領されているが、新たにスタンドを建設し有料にしては如何(3)拂戻しが遅い(4)八百長騎手を二、三回見たがこの種馬主、騎手は厳重取締るべし(5)最終日組合せ悪く興味なかつた。負馬を何回も出場させよ(6)馬場の向側を整備されたい(7)毎年三回位開催せよ(8)当らぬ馬券十枚で残念福引などはいかが。
「初の市營競馬決算 結局約三万円黒字 今後開催期日を考慮」(『石巻日日新聞』11月11日)
さる十月十二日から五日間開かれた第一回石巻市営競馬の成績が、このほど同競馬開催委の手でまとまり、九日午後一時から市役所で開かれた競馬運営委で承認を得た。赤字か黒字か初の試みだけに注目された市営競馬の実績は次のとおりで、結局二万九千七百九十九円の黒字
◆出場申込頭数=きゆう歩五九頭、速歩四〇頭、計九九頭◆出場実頭数=同上。◆縣別出場頭数=宮城九一頭、山形三頭、岩手五頭。◆騎手数=宮城一九名、福島一名、山形一名、計二一名◆有料入場者数=初日六八九名、第二日五六五名、第三日五三四名、第四日六四九名、第五日七一六名、計三、一五三名(一五、七六五円)◆報償金=勝馬賞金三六九、七〇〇円、市長賞金一〇、〇〇〇圓、福引賞品三〇、九四〇円◆事故=馬傷害三、騎手傷害一、観客傷害一、◆收支=(收入)競馬事業收入三、二四九、九〇五円、雑收入四〇、六五五円、合計三、二九〇、五六〇円(支出)競馬場費九〇、〇〇〇円、開催費三、一六六、〇八一円、公債費四、六八〇円、合計三、二六〇、四六一円、差引黒字二九、七九九円
なお開催期日については慎重を期したが、近郊農村では稲の刈入を終了せぬ所あり、観客数に幾分影響もあつた。また仙台その他の競馬開催日に相当の距離あり。従つて出走申込馬も十分とはいえなかつた。
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